放送内で出ていたのは最新刊の話だったのですが、まだkindle版は発売していないのですよね。ほんでちょうど今僕が『キャプテン・アース』を見ていたこともあり、どうせならロケットについて学んでみましょうと。で、まんがサイエンスシリーズの二巻『まんがサイエンス2 ロケットの作り方おしえます』をkindleでさくっと購入。
タイトルに「ロケットの作り方教えます」とある通り、この巻は引力の基本的な概念から大気圏外に脱出するために必要な加速度、それを達成するために要求されるロケットの構造から月への行き方に至るまで、ロケットを理解するために必要十分な知識を平易な表現を用いて丁寧に解説してくれます。
ロケットが宇宙に行くための装置である以上最初に引力の解説をしなければならないのですが、いかんせん引力って概念は理解しにくく、現行の教育制度において物理学は高等教育課程での学習科目となっております。でもこのマンガは小学生向けですから、「ヨーデルヨーデルヨーデルヨーデル♪」って嬉しそうに踊ってるその辺のガキンチョも理解できるよう解説せにゃならない。
あ、全然関係無いけど妖怪ウォッチって人気なんですね。
バンダイ、「妖怪ウォッチ」のメダル増産 ゲーム人気受け(日経5/9)
メダルは今年1月に発売。3月末までに700万枚を売り上げ、品切れが続いている。時計玩具も同10万個販売。品薄で増産を計画している。2015年3月期は関連商品の売上高が約70億円になる見通しだ。
定価5000円のゲーム80万本売って、3200円の時計玩具10万個売って、190円のメダル700万枚売って、さらに増産ですよ。景気の良い話です。手頃な価格で家計からちゅうちゅう娯楽費吸い上げるって考えるとなんか蚊みたいなコンテンツですねw
いろんな場所にお金が行き渡るのでこうしたヒット商品が出ることは業者にとっては良いのでしょうね。
で、話を本筋に戻しまして、たとえば引力の解説はこんな感じで為されてる。



(『まんがサイエンス2 ロケットの作り方教えます』p.22-24より)
秀逸だと思いません?ロケットを飛ばすのに必要な知識だけ上手に取り出して解説してる感じ。僕理数系からっきしなのですが、これなら分かります。僕みたいな数式ダメダメ門外漢のポンポコピーにとってはこうして平易に解説していただけるのが有り難い。
加えてロケットの構造の歴史的な試行錯誤についても触れられており、ツォルコフスキー、ゴダート、オーベルトといった聞き慣れない名前からV2ロケットのフォンブラウンまで各人の成果が詳細に述べられており、ロケット開発史概観としてもなかなか有用なのです。
と、いうわけでマンガだからと言って侮るなかれ、なかなか読み応えのあるロケット本でありました。
そういえばこのシリーズは左開きの横書きなのですが、これ学研のマンガはえてしてこういうものなのでしょうかね?恐らく学術書を意識してのことだと思いますが。
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