2014年5月26日月曜日

アニメオタクの分類

中に居る人には自明の理だけど、外に居ると分からないのがアニメオタクの種類なんですよね。鉄道オタクが撮り鉄、乗り鉄、音鉄、時刻表鉄みたいな分類があるのと同様、一口にアニメオタクっても色々おります。

で、僕の独断と偏見の下に大きく分けると6種類に分類できると思うのですよね。ある程度クロスオーバーしているとは思いますが、

  • 脚本オタク
  • 作画オタク
  • 背景オタク
  • 声優オタク
  • BGMオタク
  • 演出オタク

に分類できるんじゃないかなぁと。わりと無理矢理な分類ですけれども、一つづつ見て行きましょうか。


脚本オタク

文字によって表現できる項目にウエイトを置くタイプです。僕の中ではエヴァンゲリオンの謎本を出したり、二次創作をしちゃう人、キャラグッズに手を出す人達がこの分類になりますね。このタイプの人は映像を文字に置き換えた際、文字に引き摺られる形で作品世界を敷衍する傾向にあると思います記号に惹かれるタイプと表現すると僕の実感により近いです。



作画オタク

「このシーンを描いたのは誰かな?」と考えているようなタイプです。よく「作画が良い」「作画が悪い」なんて表現が用いられますけれども、この辺りの認識から一般人とは違います。ドラッグ系の作画を指して「作画崩壊」なんて声高に叫ぶ方も居らっしゃいますけれども、そういった輩は作ヲタにバットで顔面ホームランされるのですね。作画オタクが重視するのはあくまでアニメーターのテクニックです。後述する演出オタクと作画オタクでは被る部分もありますが、物語を意識するか、しないかという違いがあると思いますね。



背景オタク

アニメにおける美術の仕事を重要視するタイプです。例えば実写映画において、部屋に配置される調度品を選定するのは美術さんのお仕事かと思いますが、アニメにおいておんなじ役割を果たすのが背景さんです。映像にリアリティを添付する上で欠かせない要素なのですね。「聖地巡礼に行きたくなる」というのは背景さんのお仕事が丁寧であった証左です。設定本を欲しがるのも、此方に分類されるかもしれません。所謂日常系アニメや硬派と呼ばれるサスペンスが好きな方は、無意識に背景さんの仕事を重視するきらいがあるかと存じます。背景なんて「あって当然」と思いがちなのでオタクというほど固定客は付きませんが…



声優オタク

画面上に声の演技しか反映されない以上アニメにおいてあまり重要な要素ではない(重要でないとは言ってない)と考えますが、この分野で見るアニメを決める方ってのも居らっしゃいます。銀幕スタアのおっかけという印象ですね。アニメのイベントに足を運んだり、アニメイトに足を運ぶのは脚本オタクか声優オタクじゃないかなぁなんて思ってます(種類にもよりますが)。



劇伴オタク

少数派ですが誰が劇伴やってるかで見るアニメを判断する層が存在します。人気のある所だと菅野よう子、岩崎琢、澤野弘之、梶浦由記辺りでしょうか。放送前劇伴に誰が抜擢されているかでお金のかかり具合ですとか、方向性をある程度推し量ることが出来たりします。僕もわりとそうなんですがアニメそのものはイマイチだけど劇伴が好きでCD買って聴いてる場合とかありますよね。



演出オタク

アニメを見て「何故こんな撮り方をしているのか?」と考えている連中です。一般人からすると作画オタクと演出オタクで区別がつきにくいかもしれませんが、前者がキャラクターの動作やエフェクトを重視するのに対し、後者は画面のレイアウトやカット同士の繋がりを重視します。また物語を意識しないか、するかというのも、作画オタクと演出オタクの大きな相違点です。ただ作画オタクも芝居を突き詰めていくと演出論まで到達しますので、本質的にはあまり変わらないのかもしれません。
追記:コメントでご指摘頂いた通り、BGの入れ方や台詞のタイミング等も演出の範疇に入ります。






以上六種類、皆さんはどの傾向が強いですか?どんな方でもある程度それぞれの素養を持っていると考えますが、こうして分類してみると中でも「これ!」ってのがあると思います。各カテゴリに優劣はありませんが、分類上間口を大きく取ってある脚本オタクが最大派閥になるのかなぁと。

まぁ仕掛ける側も恐らくこんな感じの分類が念頭にあって、どういった客層にアピールしていくかみたいな所を考えながらアニメの構成やメディアミックスを仕掛けていくので自分がどの層に属するのかってのを予め考えておくとアニメライフがもっと楽しくなると思います

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